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今回は、いつも素晴らしい食材を届けてくださっている
丹波農園さんとるり渓やぎ農園さんに伺ってきました。
いつも大きな丹波栗を頂いている丹波農園さんでは、ちょうど収穫のピークを迎えていました。
一面に広がる栗畑には、ゴロゴロと大人の拳よりも大きな毬栗が転がっています。
私たちスタッフも収穫を手伝わせていただきましたが、
まだ暑さの残るこの時期に、地面に散らばった栗を一つずつ拾い集める作業は想像以上に大変でした。
それでも一日に多いときには、なんと1トン近くも収穫されるそうで、その量と手間に驚かされます。
その後、収穫された栗が毬栗から取り出され、出荷されるまでの工程を見学させていただきました。
普段、私たちのもとに届く食材が、畑からお店に届くまでにどれほどの手間と工程を経ているのか----
その裏側を改めて知る機会となりました。
丹波栗はその大きさだけでなく、ほっくりとした食感と芳醇な甘みが特長です。
しかしそれは虫たちにとっても魅力的なようで、収穫された栗の中には虫食いのものも少なくありません。
それでも、食べられていない部分を取り除けば、問題なく美味しくいただけるそうです。
丹波農園さんでは、そうした"売り物にならない栗"を無駄にせず、
再活用の方法を模索されているとのこと。
自然の恵みを無駄にしないその姿勢に、
持続可能な農業への誠実な想いを感じました。
みんなで虫食い栗を下処理して栗ご飯にしていただきました。
次に訪れたのは、丹波農園さんからほど近いるり渓やぎ農園さん。
標高500〜600mほどの高原地帯にあり、ひんやりとした空気が心地よく感じられる場所です。
こちらの農園は、あの「カンテサンス」にも山羊ミルクを届けている生産者さん。
a.ligneでも毎年この季節になると、山羊ミルクやチーズを分けていただいています。
改めて試飲させていただくと、山羊特有の匂いはほとんど感じられず、
すっきりとした味わいに、やさしい甘みがふんわりと広がります。
山羊ミルクは牛乳よりも栄養価が高く、成分が母乳に近いそうで、昔は母乳の代わりに赤ちゃんに与えられていたこともあるのだとか。
また脂肪球が小さいため、消化しやすいのも大きな特徴です。
その後は、仔山羊たちの様子も見学させていただきました。
私たちが餌を手に近づくと、元気いっぱいに駆け寄ってきて、
仲良く餌を奪い合う姿に思わず笑みがこぼれました。
今回も、それぞれの訪問先で貴重な体験をさせていただきました。
お忙しい中、時間を割いて温かく迎えてくださった生産者の皆さまには、心から感謝しています。
今日学んだことを大切に、これからも生産者の想いをしっかり受け止め、
レストランにお越しくださるお客様にもその背景や魅力をお伝えできるよう、丁寧に努めてまいります。